オパエウラは、ハワイ島を中心とした、海岸にほど近いアンキアリン・プール(ポンド)と呼ばれる、溶岩の裂け目の水たまりに住んでいます。そのような溶岩の裂け目から少しずつ海水がしみ込むような汽水域に多く生息していますが、ほぼ海水の場所に生息するオパエウラもいるようですので、広い範囲の塩分濃度に順応して生息できるようです。
水温の方は、高い所(温泉)だと華氏90度(摂氏32度位?)の所もあり、一方で華氏60度(摂氏15度位?)にまで落ちる所もあるそうです。また、オパエウラは同じハワイ内でも出身地に寄って体色が違ってくるそうです。真っ黒い溶岩に囲まれたプール出身(主にハワイ島)のオパエウラは真っ赤な個体が多く、白いライムストーンを基調とした地域(主にイワ)出身のオパエウラは体色が白っぽくなるようです。私がFrank's Aquariumから購入したオパエウラの方では元々白っぽい色(どう頑張っても薄ピンクまで)の個体がいます。ストレス下でもなく、いつまでも真っ赤にならない個体はその関係かもしれません。

近年、生息地であるアンキアリン・プールは開発などによって破壊され減少、グッピーやモスキート・フィッシュといった魚が近年増えて、オパエウラを補食しているというニュース記事もネット上にはあります。このような事から、オパエウラは減少傾向にあるそうです。近い将来、市場に出回る事がなくなる可能性もあるようです。そんな貴重なハワイの小さなエビ・オパエウラを大切にしたいものです。


オパエウラで検索した所、「山とPeugeot」というサイトを運営されているtamさんのサイトに行きつきました。早速Tamさんに連絡をとってみました。ハワイ島でのトレッキングの際見たオパエウラの情報です。

Q:オパエウラの住環境と、オパエウラ以外の生物は?
「溶岩の裂け目に湧き水が流れ込んでできているようで濁りも少なく、岩にはうっすら藻が発生している状態でした。地熱の影響からか水はほんのりと温かく、オパエウラとオパエカオレ以外の生物は確認できませんでした。」
Q:アンキアリン・プールは海岸からどの程度離れた所にあるのでしょう?
「生息地に関しては波打ち際からは30から50m近く離れていたような気がします。(すでに記憶があいまいですが・・・)台風などの直撃を受けても海水が直接流れ込むことは無いような地形だったと思います。荒天時には風によって海水も多少は運ばれてきそうですが、溶岩地帯ですので山からの湧水や雨水のほうがより大量に流れ込むのではないかと思います。」

三点の写真はTamさんから提供して頂いたハワイ島の写真です。黒いゴツゴツとした溶岩がハワイ島の景色をダイナミックなものにしています。クリックすると別ウインドウで開きます。Tamさん、ご協力ありがとうございました。
オパエカオレ(opae kala'ole)というのは、オパエウラと同じような小さいサイズの黒いエビだそうです。ただ、もしかしたら名前の違う黒いエビかも知れません。その謎は次のページへ!


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